2015年CL第2戦!カンテラ開花と新たな悩み!
リーガから中二日でのレバークーゼン戦は厳しいものとなりました。
今シーズン、ハイプレッシャーの相手には苦戦するバルサ。その苦手とする典型的なパターンのレバークーゼン戦は戦前の予想通り非常に難しい相手でしたが、最後は自力の差が出て辛くもバルサが勝利をもぎ取りました。
お互い中二日での戦いでしたが、バルサはホーム カンプノウの戦いだったのもあるかもしれません。
しかし、負けも予想される展開だったのでこの勝利は大きいです。
メガクラックことメッシが帰って来たはいいが、主要タイトルがない!なんてことはなさそうです。頼みますw
≪試合結果≫
≪個人的感想≫
前半はひどい出来でした。まず相手のハイプレッシャーにより前に繋げない。
中盤で潰される⇒カウンターでピンチみたいな場面が多々ありました。
これは連続中二日が続いた疲れからなのか、中盤の質が落ちているのかは分かりませんが、個人的な見解をいうとエンリケサッカーのデメリットだと思います。※後で解説
また、ネイマール、スアレスのFW陣に入っても中盤やサイドバックのヘルプがないため、すぐにカットされる場面が目立ちました。
そんな中果敢に仕掛けていたのはネイマールです。
セルタ戦の敗戦で気合いのボーズにし、メッシの怪我で自分がチームを引っ張る!という意識が強くなったのか、果敢にドリブルで仕掛けます。
が、その仕掛けも強引過ぎる&ヘルプがない&レバークーゼンの組織した守備の前に簡単にカットされます。
このように明らかにチームとしての内容が悪いバルサだったのですが、何度か決定機を作っていたのはさすがでした。
まぁサンドロ君が結構外してしまったんですがw
そうこうしている内に前半23分、
攻め込まれたバルサは相手にCKのチャンスを与えてしまいます。
もちろん蹴るのはFK、CKで現在最高のキックを蹴ると噂されているチャルハノール
DFとGKの間に正確かつスピードをあるボールを蹴り、それにあわせられて失点。
裏を完全に取られフリーにしたマテュー、飛び出すか飛び出さないか迷った挙句中途半端なシュテーゲン、そしてシュテーゲンになぜか説教されているスアレス。
失点スパイラルのバルサを象徴するかのような光景に目も当てられない状況でした。
シュテーゲンが穴過ぎて毎試合1点の失点は覚悟しないといけないみたいですね。
ブラボがほぼクリーンシートを連発していたので、感覚が鈍っているのでしょうが、バルサのGKを張るのは難しいことが伺いしれます。
その後前半はネイマールの強引なシュートが入りそうでポスト直撃などして嫌な流れのまま終了します。
勝負の後半
ホームカンプノウで意地でも負けられないバルサは後半メチャクチャ飛ばします。
逆に前半からギア全開だったレバークーゼンは後半疲れが見え始めます。
そんなホームの勢いを逆風が!
イニエスタの負傷です><
キャプテンとして中盤を支えてきたイニエスタがまさかの負傷離脱…
この辺りから真っ暗になって記憶が飛びましたw
嘘です。
前回、前々回もこれ以上負傷者が出たらヤバい!と言っていたのですが、またもや負傷者です。
まだ正確には怪我の状況が出ていないのですが、
4-6週間の離脱が予想されています。
勢いが出てきた出鼻を挫くような負傷だったのですが、
交代出てきたアルバ、ロベルト、ムニルの働きで流れが変わります。
特にロベルトが完全に開花し、ムニルも良くやってくれました。
1点目はムニルが交わしシュート!そのこぼれ球をしっかりとロベルトが押し込んで同点!
その2分後またもムニル!交わしてスアレスへのパス!これをスーパーなゴールで右隅に押し込んで逆転!
後半半ばも過ぎていたので
負けも頭をよぎっていたのですが、
相手がバテていたことと、フレッシュな選手の活躍でなんと2分で逆転!すげーーー
ムニルは最後のダメ押しを決めれたら最高でしたが、
メッシがいない間にぐんぐんと伸びて欲しいですね。
本当に見ていて疲れる試合でした。
次は中三日でアウェイのセビージャ戦です。
ここを踏ん張れば代表ウィークに突入ですので、
怪我している選手は安静にし、代表に出ない選手はしっかりと休養し、出る選手は出場拒否!…は出来ないので怪我しないように帰ってきて欲しいですね。
最後にエンリケサッカーのデメリットです。
エンリケの前に黄金期を築いたペップ。
これと比較すると分かり易いのですが、
ペップは自分の理想を追い求めるサッカー
エンリケは現実的で着実なサッカー
をしていると個人的に感じます。
ペップサッカーはポゼッションを相手に譲らないため、
FW-MF-DFの間が非常にコンパクトでした。
この結果攻撃に失敗しても、すぐにボールを奪いとることができ、2次攻撃・3次攻撃と攻撃が鳴りやまないサッカーで相手の戦意をそぐようなサッカーをしていました。
が、このサッカーの弱点は一度裏に抜け出されてしまうと、
人がいない。
いるのはゴール前を守っているGKだけです。
また、相手を追いかけていくDFが無理にボールを取りに行こうとするとすぐにカードの対象になってしまいます。
攻撃こそ最大の防御!といいますが、やはり比率が高すぎるともろ刃の剣になります。これがペップのサッカー。
そんな弱点を現実的なサッカーを取り入れたエンリケは、
攻撃時に相手の裏に隙があれば長いパスで一気に攻めます。
特に南米トリデンテは一人でも点を量産できる選手なので、
エンリケはこの3人を最大限に活用するサッカーとしてカウンターも積極的に取り入れました。
そして守備でもテコ入れを行います。
ポゼッションからくるカウンターへの対処です。
DFとMFの間を少し広くとり、攻撃時でも後ろに何枚か残るようなサッカーです。
確かに守備から見ると人が増えた分安心感がありますし、
カウンターを仕掛けられても何人かは後ろにいるので、
相手選手が何人か上がっても対応できるようになります。
が、この守備にも現実的さを置いたエンリケのサッカーでは、
MFとDFの間が開いているためにセカンドボールを取りにくく、攻撃が単発になりやすいですし、
守備に人を割くことでポゼッションの質も上がりません。
また、DF-MF間が開きすぎているので、
カウンターを仕掛けられたら結局DFの3人程で守ることになります。
シーズン終盤はコンディションも上がっているので、
守備も安定してきましたが、
コンディションが上がりきれていない前半戦のうちは崩されて失点!というケースが増えているのが特徴です。
昨シーズンも前半は悪かったのですが、
崩されても正守護神ブラーボが神がかりセーブを連発して、
なんと8試合連続のクリーンシートでした。
しかし、不安定なシュテーゲンに代わるとこのデメリットが大きく浮かび上がるようになってしまいました。
今はまだ結果を残しているのでいいのですが、
このサッカーで結果が出なくなると厳しいものがありますよね。
内容が良くない上に結果も悪い!
さすがにバルサファンの私でも見たくはないですし。
長くなりましたが、
CL第2戦の結果とエンリケサッカーのデメリットでした。